yucatio@システムエンジニア

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Firestoreで文字列の長さを制限するセキュリティルール

Firestoreのセキュリティルールで文字列の長さを制限することができます。悪意のあるユーザによりとても長い文字列が登録されてしまい、結果過大な請求が発生するのを防ぐためにも、文字列の長さを制限しておくのはおすすめです。

string.size()

文字列のstring.size()メソッドを使用することで文字列の長さを取得できます。これと大小比較を組み合わせてルールを作成します。 例えば、"text"フィールドを16文字以下に制限するには以下のように記述します。

allow create, update: if request.resource.data.text.size() <= 16

String.size()の使用例

例としてTODOアプリを考えます。入力はタスク名とステータス(実施状況)です。

f:id:yucatio:20211017171414p:plain:w300

データ構造はこのようになっています。

f:id:yucatio:20211017230600p:plain:w350

タスク名を必須かつ16文字以下という条件を、セキュリティルールで書くとこのようになります。

rules_version = '2';
service cloud.firestore {
  match /databases/{database}/documents {
    match /todos/{todo} {
      function validTodo(docData) {
        return docData.text.size() > 0 &&
               docData.text.size() <= 16;
      }
      
      allow read: if true;

      allow create, update: if validTodo(request.resource.data);
    }
  }
}

6文字のタスク名で登録してみます。

f:id:yucatio:20211018121053p:plain:w250

Firebaseのコンソールで確認すると登録されていることが分かります。

f:id:yucatio:20211018121104p:plain

長いタスク名(18文字)で登録してみると、エラーになり、コンソールを確認すると登録されていないことが分かります。

f:id:yucatio:20211018120759p:plain

以上でFirestoreのセキュリティルールで文字列の長さを制限することができました。