エラーメッセージ内では、"登録できる画像は3つまで"のように"つ"でものを数えてはいけない
仕事で印象に残っている小ネタ。 普段はEC関連のシステムエンジニアをしています。とあるアプリをチームメンバーが改修した時の話です。
改修内容
担当しているサービスで、商品画像の上限枚数を5枚から12枚に変更する改修をしました。 私のチームが担当しているシステムは商品の登録システムでした。ストレージの見積もり等の作業はありますが、 ソースコードの改修は枚数の上限値を変更するだけの簡単なものです。
変更内容
エラーメッセージはファイルに記載されています。こんな感じで変数を埋め込めるようになっています。(実際のものとは違います)
登録できる画像は{MAX_IMAGE}つまでです
ソースコードの改修もこの部分だけでした。
-MAX_IMAGE=5 +MAX_IMAGE=12
テスト
一応テストケースも確認しておきましょう。
-登録できる画像は5つまでです +登録できる画像は12つまでです
5が12になってる。大丈夫、って"12つ"ってなんだ!?そんな日本語あったっけ?いや、ない。あれ?
1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ
うん、ここまでは聞いたことある。
10つ
いや、"じゅっつ"なんて日本語は聞いたことがないぞ。"とお"だろう、ここは。
11つ、12つ
これもないはず。あってるよね?と思ってググってみた。
つ: 1から9までのものに対してつける。10は「とお」で「つ」をつけない。11以上は助数詞「個」などを使う。
大丈夫だ。自分の感じたことがあってる。
というわけで、"つ"を他の言葉に変えなければいけないのだけれども、画像ってなんて数えるのだろう?"個"?"枚"?
がぞう【画像】
一枚(いちまい)、一点(いってん)
というわけでこの時は"枚"で数えるように変更しました。
このとき、ソースコード改修を担当していたのは日本語ネイティブでないメンバーでした。そりゃ気づけないよね。
こんなことがあったのでちょっとバタバタしましたがリリースは予定通りうまく行きました。
正直テストコードに助けられました。変な日本語でリリースしなくてよかった。
教訓
エラーメッセージ内で何かを数えるとき、単位(助数詞)に"つ"を使わない。